「あわ雪茶屋」は、初めて建物を取り込んだ作品でした。
あわ雪茶屋がかつてあったことはわかっていますが、具体的な場所や外観などがわからないため、図書館で何年ぶりかに必死に資料を探しました。苦労したところも多かったですが、その分勉強にもなりました。
歴史や建築の専門家からすると間違っている部分や考証が甘い部分もあるかと思いますので、そこはこれからも精進していきたいです。

また、「ＡＲ本多邸ぐらし」を開催できたのも自分の中で大きな出来事でした。
大学生の頃から文化財保存、中でも町並み保存や歴史的建造物の保存活用に興味を持って勉強してきました。しかしどこかで、「建築の専門家じゃないから」「昔の町並みや歴史的建造物に関わる場所に住んでいないから」という思いがあり、趣味で歴史的な町並みや建物を訪問する程度にとどまっていました。
ですがこうした考えも今にして思えばただの言い訳で、自分なりにいろいろ考えてＡＲ本多邸ぐらしを企画・開催できたことが自信につながった気がします。
（いろいろ考えた内容は、ＡＲ本多邸ぐらし　いきさつ　その１　その２　その３　に書いています）
自分の考えた作品が少しずつ形になっていくのはとても楽しかったうえ、作品を見たお客さんが楽しんでくださったのが嬉しかったです。自分の考えに共感してくれてそれを分かってくれる人がいるっていいですね。「とりさんかわいいでしょ？旧本多邸での妄想が膨らむでしょ？」って。

奇しくも今年は酉年です。とりさんをたくさん作っていきたいです。
一年の計は元旦にありということで、一日遅れですが、今年の目標を書いておこうと思います。

• 季節ごと（３か月）に１つ作品を作る
• 企画を２回（春と秋冬）

基本的に無理しない・のんびりペースですが、できることからこつこつとやっていきたいです。